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一般財団法人北海道河川財団会長 北海道大学名誉教授(15代総長・放送大学名誉教授(5代学長))
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2020.01.22


 北海道大学教育研究評議会・評議員の皆様へ


北海道大学名誉教授(15代総長)


丹保憲仁


拝啓


日ごろの北大の運営の中核の責任者としてのお仕事ご苦労様です。特に、この1年の異常な状況下でのご苦労のほど、自身の現役時代を考えると察するに余りある日々と存じます。学生と一般の教職員のために、力を尽くしていただきたいと思います。


さて,昨年110日の北海道新聞に「北大学長選挙法を変更」という記事が出ており、名和総長の解任を総長選考会議が7月に文部省に申し出たことを受けて、評議会の意見を踏まえて選考方法を見直すとの記事が出ていました。


どのようなことかよくわかりませんでしたので、北大の旧知の教授さんに聞き合わせたところ、昨令和元年1223日に笠原総長職務代理先生から教育研究評議会評議員各位あての総長候補者の推薦について(依頼)文書を見せていただきました。


115日の教育研究評議会で意見交換し、1月末を目途に臨時の評議会を開催し成案を得たいとのことでした。提案が総長選考会議学内委員名で添付されておりましたが、どのような組織がどのような議論をどのような権限でしたのか全く不明でありながら、重大なことが提案されているのに驚きました。


 


問題と思って御勘考をお願いしたいと思ったことを、端的に申しますと次の3点です。


1.教育研究評議会評議員は学内の教育研究の諸案件を実質最終的に決める、権力機構の構成員で、個人個人ではなく評議会という機構・組織を通じて諸事案を決める役目の人であろうと思っています。


2.北海道大学はじめ多くの国立大学が、総長選考会議というものを認めつつ、学内の教員等の意向を広く反映させる仕掛けとして選んできたのが、ある数の学内推薦人が推挙した人を、学長選挙の1次候補者とする仕掛けでした。そこに評議会という一段上の意思決定機構(権力機構)の推薦者を並行的に加えることは、ヒエラルキーの異なるものを問題なく並置することによって、実質的に評議会推薦の候補者が大きく優位に立ち、おそらく他の推薦人による候補者は泡まつ候補となる可能性すらあります。

したがって、原点に立ち戻り、評議会としてではなく、識見ある教員が20人ずつ一教員として候補者を推薦すれば、総長選考会議学内委員というオーソライズされていない意見によって拙速に問題を論ずることなく、法人の総長選考会議に、学内教員の偏らない推薦ができると思います。


3.意向投票を1回しか行わず相対的な得票結果を総長選考会議に預けることには賛成しかねます。決選投票を経て、明確な1位と2位が票数をもって示された上でならば、総長選考会議が十分に考えて結論を出し、全学が納得できると思います。基本は最多得票者が選ばれるのが普通です。もし一回の投票のみで、下位の候補者が選ばれるとすると、全学はなかなか新総長とそれを決めた選考委員会のプロセスを受け入れがたいでしょう。 


小生が総長であったのは20年も前のことで、時代のことは現役世代の英知によりたいと思いますが、文部科学省の大学設置審議会会長、国立大学法人評価委員会委員長、大学基準協会会長などを務め多くの大学の評価や公私立の大学の設立に関わってきたものとして、法人化の後の教育研究評議会としての権威にこのようなことで傷をつけていただきたくないと思います。評議会は過剰な学部教授会の強権限を修正した総合大学の要の機構です。機構の役割とフラットな教員層の持つ貴重な推薦の役割がともに損壊しないことを老生は願っております。


敬具

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総長解任
誰が考えたって、北大の自治より北大の恥辱を優先するような「総長選考会議」なんていりませんよね。

2020-07-10 Fri 12:33
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プロフィール
HN:
丹保憲仁
年齢:
87
性別:
男性
誕生日:
1933/03/10
趣味:
カメラ
自己紹介:
・主な経歴
 水の安全保障戦略機構議長
 日本水フォーラム副会長
 北海道大学名誉教授(第15代総長)
 放送大学名誉教授(第5代学長)
 第89代土木学会会長
 第2代国際水協会会長
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