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地方独立行政法人 北海道立総合研究機構理事長のつぶやき
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おはようございます。
今日は、皆さん、大変おめでとうございます。
良い日になりました。この表彰式にご参加いただきましてありがとうございます。
また、高井副知事にお越しいただきまして、後ほどお話をいただきたいと思います。ありがとうございました。

ただ今、選考過程のご説明をいたしましたけれども、三つのグル-プ、知事表彰をいただくグル-プと、それから理事長表彰を二つのグル-プが受賞するということで、良い仕事をしていただきました。
また、30年間お仕事をしていただきまして、今日まで長いような短い時間だったのだろうと思いますけれども、ご苦労様でございました。まだまだこれからも頑張っていただこうと思っております。よろしくどうぞ。

いただきました色々な資料で勉強いたしますと、今日表彰を受けることになった知事表彰でございますが、「ス-ツ」といっても背中にくっつけるプラスチックの仕掛けでございます。最近、ハンディキャップのある人、お年を召した方が働かなければならないということもありまして、ロボットを含む色々な研究がされておりますが、その一つ、というか、むしろ先駆けというか、難しいメカニックやエレクトロニクスを使わない非常に洒落た、一定の機能を持った面白いものを考えていただきました。これは「コンブス-ツ」という名前で通常言われているようでございます。腰を曲げて作業するということについて、例えば私が何かやれと言われたら、『これをつけることで随分楽になるだろうな』、『雪はねのために、もう少し簡単に改装してくれないかな』と思っておりますけれども、そのような仕事ができたということがひとつでございます。こちらが知事表彰をいただくということになりました。

二つ目は、少し、サイエンティフィック(scientific)なお話しでございますが、DNAマーカ-を開発した長年に渡る仕事でございます。農業試験場のグル-プが仕事をしてこられました。これは、様々な流れの中で、局部まで行くと遺伝子組み換えのような仕事がありますが、日本では、特に北海道では、それをしないということでございまして、そこにコンパラブル(comparable)な能力を与えるようなマーカ-を、きちっと、それもあまり手間暇をかけずに、DNAマーカ-を使ってうまく品種改良をして能率を上げようというものでございます。本当に、北海道の農業試験場が自ら持っている立派な仕事であると思っております。これからも色々な展開があることと思います。これは麦を中心におやりになったと聞いておりますが、これからDNAをベースにするような化学生物工学というのは21世紀の大きな課題でございますので、ご精進いただきたいと思っております。ご苦労様でございました。
それから三つめは、ブナ林の研究でございます。黒松内の辺りが日本のブナの限界だと聞いておりますけれども、林業試験場の道南支場を中心といたしまして、長らく研究をしてこられました。おそらく、東京農業大学の 寺澤 林業試験場前副場長がおられた頃からの仕事がずっと続いているのだと思いますけれども、立派な成果の本を拝見させていただきました。ブナというものは、非常に面白いサイクルを描いて種ができる。なかなか大変でございましたが読み進めてみましたら、素晴らしい科学的な根拠を見つけましたね。しかも、ブナを北限界の中できちっと育てていくためにはどうしたら良いかということで、種を保存するという研究まで進めていらっしゃるということで、道総研として一つの立派な長くまとまった仕事で、業績においても立派なものになって残っていると思います。

そういったこともありまして、この三つの研究は、非常に長い時間を経て立派な成果を上げて、しかも将来に向かっていく展望を色々な分野に開いてくれている研究だろうと思いますので、今日、ささやかではございますけれども、表彰させていただくということにいたしました。
どうも、ご苦労様でございました。

それから、30年間働いていただいた皆様に御礼申し上げます。私ももう80歳を過ぎましたので何年働いたのでしょうか、大学を出てから60年を働いたのでしょうか、そのような気がいたしますけれども、30年というのは短いようで結構長い時間であります。そして、30年前どのような出来事があったのかと考えてみますと、青函トンネルの、おそらく先進導坑ができた年だと思います。それから、東京ディズニ-ランドができたということも、どなたかが教えてくれました。それからもう一つ、大韓航空がサハリン沖の海馬島、ロシア語では何と言ったでしょうか、我々は海馬島と言っている島の沖で、撃墜されました。そして、NHKの「おしん」が流れていた時期であったと記憶しております。
自分のことを振り返りますと、ちょうど1983年、文化大革命が79年に終わりましたので、終わってすぐに、中国の、北は黒竜江省から南は海南島までの大学の、文化大革命の間勉強していなかった講師、若くても40歳代が多かったのですが、講師と高級設計院の工程師(技師)を集めて、西安の大学で60日間、毎日3時間ずつを3カ月近く集中講義をした記憶があります。ちょうど83年ですから、皆さま方が道総研にお入りになった年だったと思います。私はちょうど50歳だったと思いますけれども、そのようなことを思い出しますと30年というのは長い時間でございますし、当時の中国の「よたよたぶり」と言いますか、土曜、日曜は電気がこなくて水道も出なくて、それが今や尖閣諸島という島の所までやってきましたので、大変な30年だったと思います。その間、色々な仕事をしていただいて、道庁の研究所から道総研の研究所になるという大きな転換を含みながら働いていただきました。本当にどうもありがとうございました。
これは働いていただいた方だけじゃなくて、今日表彰された研究の三つのグル-プを含めてでございますけれども、関係の方々、ご親族の方々、仲間の方々のサポ-トがあって、もしかしたら30年の間に病気もなさったかもしれませんけれども、なんとか克服して働いてこられて、本当に良かったことだと思います。まだもう少し時間をかけてお仕事をしていただけたらなと思っております。

道総研ができましたときに理事長を拝命して3年半がたち、4年目になったわけでございますけれども、所属している各部の方針で何かの仕事を行うという、もしかすると、あらかじめ課題が降ってくるような格好での仕事もたくさんあったと思うのです。今もあると思いますが、3年間のうちに皆が自分たちの頭を使って、何が問題であるか、何が課題であるかということをしっかり考えていただいて、仕事をしていただけるようになりました。しかも、22の研究機関が横の人が何をしているかをほとんど知らなかった状況から、今であればもうほとんどの方が色々なことを横目で見ながら、少なくとも自分だけではなくて、道総研として仕事をするようになってきたと思います。そういう意味では、安穏というのでしょうか、努力をしていただいたということと、その努力が成果として表れてくる。これは「アウトプット(output)」という、英語でいうと変な言い方なのですが、「出力が出てきた」という風に思っております。その出力も、かなりまとまった格好の出力が出てきたなと思っておりますが、もう一段、おそらく第二期目が再来年から始まりますけれども、この次はその出力があるだけではなく、『出力が本当に世の中を変えていくことができるのだろうか』、『世の中に役に立っているのだろうか』という、英語で言うと「アウトプット、アウトカム(outcome)」ということになるのですが、道総研はアウトカムに関してはまだまだだと思います。これは、30年以上頑張っていただいた幹部の方々の持っている総合力、問題の判断力、課題のえぐりだし方だと思いますが、今日、立派な仕事をされた三つのグル-プは、アウトカムでも非常に立派なことをしてこられました。皆がアウトカムをしっかり出すということが第二期の大きな仕事になると思いますので、どうぞ、30年のキャリアを活かしていただいて後輩のために、リ-ダ-として働いていただきたいなと思っております。

今日は本当に、色々なことを思い出していただくことになると思うのですが、長い時間、また、これからもしばらくの間、頑張っていただきたいと思いますので、お祝いを兼ねて、どうぞ、よろしくお願いいたします。
今日は、本当におめでとうございました。
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プロフィール
HN:
丹保憲仁
年齢:
85
性別:
男性
誕生日:
1933/03/10
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カメラ
自己紹介:
・主な経歴
 水の安全保障戦略機構議長
 日本水フォーラム副会長
 北海道大学名誉教授(第15代総長)
 放送大学名誉教授(第5代学長)
 第89代土木学会会長
 第2代国際水協会会長
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